
ついに3巻まで出ちゃいました!このままシリーズ化して欲しいな。
今作も、作画・構成がしかりされていましたね。
原作なしのオリジナル作品の方が多くなってきました。
5本中3本がオリジナルです(たぶん)。
パワフルさより「安心感」。二人の歩み寄りにじっくり浸れる一冊。
前作の2巻が、どっちかが強くて力技でかっさらう、あるいは強引に引っ張っていくような「パワフルさ」が魅力だったのに対し、3巻はもっと穏やか。
「二人で手を取り合って、一緒に前を向いていく」
そんな対等な関係を描いた作品が多かった印象です。
突き抜けた衝撃よりも、落ち着いて二人の物語を楽しみたい。
2巻で爆上がりした糖度を、じっくり噛みしめるような満足感がありました。
以下作品紹介。ちょこっとネタバレ含みますが、作品を読むのには支障ないと思います。
●カバーイラスト:まろ
●収録作品
【1本目】王子に婚約破棄された令嬢が、王妃に返り咲くまで
漫画:にび
原作:歩芽川ゆい
〈あらすじ〉婚約破棄されたので王子を殴って立ち去ったら、妹王女が部屋に連れ込んで慰めてくれ!?
9歳から王妃教育に全てを捧げてきた悪役令嬢。
「10年」という重みが一瞬で裏切られた時の彼女の怒りと、物理的な潔さにまず痺れます(机が犠牲になります)。
頑張り続けた10年への裏切り、悔しさ虚しさ、やるせなさ…
それを救い上げてくれたのは見た目は可愛いけれど、覚悟は誰よりかっこいい、たぶんめっちゃ切れ者の王女様でした。
王女の「(兄を)愛していたのね」に見せる悪役令嬢の反応。
捧げてきた「10年」という重みをまるごと抱きしめてくれるような王女の誠実な言葉。
あ〜この2人両片思いだったんだろうな…と生暖かい目になるのもしょうがないwww
王族と貴族の義務や責任、打算も友愛も越えた先に百合が咲きました。
1本目から「信頼の百合」を叩きつけられました。
…まぁ相変わらず「ヒロインとは???」という疑問は残りますが(笑)。
【2本目】光の魔法菓子と婚約破棄~少女の魔法菓子が令嬢を魅了する~
むぎちゃぽよこ
〈あらすじ〉婚約者である王太子の浮気を目撃し、湖のほとりで悩んでいたら迷子の聖女が現れて!?
この王子、マジでムカつく。大っキライ。
でも読了後に一番残るのは、やっぱりもったいなさ。
光の表現がすごく丁寧。
そして表情も背景もきれいなのに、感情が「すーっ」と入ってこなくて、?ってなったんですよね。
二人のやり取り、クッキーのキラキラ、1コマ1コマはキュンとするのに、全体で見ると淡々と見えてしまう不思議。
ただ、何度か読み返すとこれは“光”がテーマなのかしら?と感じました。
傷ついて濁った状態の心が、ヒロインの光に照らされ癒やされていく。
心の揺れがもっとダイレクトに響いてきたら、さらに刺さっただろうな…
という惜しさはあるものの、光をテーマにした丁寧な百合描写として印象に残る一作でした。
あと、髪を下ろして着飾ったミュリエル様が見たい…(個人的な心の声です)
【3本目】悪女の秘密のお仕事
夏野なえ
〈あらすじ〉仕事で悪女を演じていたら、「悪女を目指しているから学びたい」と令嬢に付きまとわれ!?
没落令嬢が「使用人のお給金」のために、恋のキューピッドとして悪女を演じる…「お仕事悪女」。
恋する令嬢の姿を愛おしがる主人公にこの仕事は、ある意味天職なんだね。
人を幸せにする喜びに自分も巻き込まれちゃうお仕事悪女、かわいすぎる。
ターゲット令嬢の素直さに最初は辟易していたのに、じわじわ心を掴まれていく過程がたまらないです。
ちょっとときめいてる時の顔が可愛い。
誰だよ小さい頃から愛人顔とか未亡人顔とか言ってた馬鹿者は。
言われた人はずっと傷つくんだぞ?!
最後には二人の距離がぐっと縮まる、リリアのあまりにも情熱的なアプローチが待っています。
柔らかく甘さが胸に残りました。
「幸せはいつも扇子の向こう側にあるもの」
そう諦めていた彼女が、初めて自分の手の中にある幸せに出会うラストは必見。
最高にドラマチックに描かれた一作でした!
これから二人がどうなっていくのか、楽しみで仕方ない…続きも読みたい!
【4本目】性悪の私と婚約破棄して、聖女の義妹と結婚ですか? 殿下、それはおやめになった方がよろしいかと
漫画:黒コマリ
原作:北雪舞
〈あらすじ〉卒業パーティーで王子から婚約破棄されたけど、その隣にいたのは聖女である義妹で!?
一見すると、よくある「婚約破棄」のテンプレシーン。
浮気相手を庇う王子に振り回される悪役令嬢ですが、物語は想像以上に痛快です。
義妹が仕掛けた、愚かものへの「選別試験」。
義妹の行動は一見手厳しいけれど、すべては唯一大切な人のため。
どちらも心の中で、一番は揺らがない。
この姉にしてこの妹ありな関係性が最高です!
あと、絵がすごく好きです。二人ともめっちゃ可愛い。
そして、とにかく読みやすい。
貴族として生きる中で、感情を表に出さない姉。
一見すると無表情なのに、妹のことを話す時や視線を向ける瞬間だけ、ほんのり優しくなるのがたまらない。
ああ、この人ちゃんと愛してるんだなって伝ってきます。
王子を見る時の聖女妹の目よ。光消えすぎwww
ラスト、馬車の中で重ねられる手と手。
献身的な愛は、いつか「さいわい」は「最愛」へと形を変えていくのか・・・。
家族や姉妹という枠を超えた絆を感じさせる二人。
読後、じんわりと温かさが残る一作でした。
ぶっちゃけ、時代背景とか貴族の立場とか全部ぶっ飛ばして結ばれてほしい。
そもそも妹のお眼鏡にかなう男、今後現れるの???
……無理では???
【5本目】シンデレラが可愛すぎるので私が幸せにしてみせます!
栗山こがね・乙ひより
〈あらすじ〉「シンデレラ」の義姉に転生したので、断罪回避の為に義妹と仲良くしようとして!?
シンデレラの“意地悪な姉”に転生してしまった主人公。
元ネタが「ホントは怖い方」の童話だったら、もう詰み確定……。
断罪も破滅も避けるため、こっそり奔走します。
こっそり待遇改善、こっそり関係改善を画策する姉。
舞踏会に向けて、色々と準備してあげる姉。
幸せになれると信じて背中を押す姉。
…なのに。
運命は、ちょっとだけ違う方向に転がります。
王子ルート一直線のはずが、なぜか姉が攫われる展開へ。
全力で幸せを願っていたはずなのに、いつの間にか自分が選ばれる側になっている皮肉と甘さ。
しかも義妹と母が妙に察しが良くて好き。
というか姉が鈍感すぎなのかな?
原作改変ものとして王道だけど、
“断罪回避”が“恋の回収”に変わる瞬間が気持ちいい一作でした。
あと、この手の話に珍しく噛ませ犬王子も出てこないので、
不純物混ざらないのもいいですね!

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